本能でも道徳的に

夫婦関係の再構築を心から願ったけど 再構築は難しかったです 現在は彼に恋してます…婚外ネタありのため嫌悪感ある方ごめんなさい

−旅−②

「最低な1日やったな」

 

そう、彼が言い放った帰りの電車

 

お酒を楽しむところに出向いて

大好きなお酒に溺れた旅の二日目

 

「最低なってことは好きな酒を呑んだくれた

 そういうことやから最高ってことでも

 あんねんで。それ、わからんかなぁ〜」

 

彼のお誕生日に近い日程ということもあり

飲み放題の券をプレゼント

お酒好きな彼にと思って選んだ

行き先とプランなのにね‥

 

 

「最低な」なんて言葉の選びに泣けてきた

 

 

「最低な、なんて言わなくてもよくない?」

 

「せやから、最高って意味でもあんねんで」

 

「いやさ、言葉の選び方とかない?あるよね?」

 

なんてやり取りをするも

彼はシラフじゃないし、眠いしで

 

「もういいわ、めんどくさいわ」

 

そう言って眠りだした

 

最低な、なんて言葉使われたら凹むし

この寂しさというか哀しさというか

なんとも言えない気持ちの拠り所のない感じ

 

 

頭の中でグルグルと浮かんでは消える言葉たち

 

 

でも

 

言い合っても仕方がない

傷つけるつもりの言葉じゃない

勝手に傷ついても仕方がない

 

隣の席で眠っている彼の手を握る

それで気持ちを落ち着けよう‥

 

本当は終点少し前の駅で下車予定の私

まだ眠っているままの彼

 

このまま降りるのは

私の気持ちが落ち着かないままだと思ったから

彼の降りる終点の駅まで乗っていくことに決めた

 

 

そろそろ旅も終わる

あんなに楽しみにしていた旅だもんね

 

 

彼の顔を見て

笑顔で‥が、いい

 

「じゃあね!明日からの出張、気をつけてね」

 

駅で別れてから

写真を送りがてら彼にメッセージを送る

 

 

「貴重なお休み頂戴して

 ホントにありがとうね

 年明けにでも飲もうよ」

 

 

彼からも写真を送りがてら返信がきた

 

 

「意外と?

 楽しかった!」

 

 

その言葉で気持ちが整っていく

 

 

彼の発する言葉も

私の発する言葉も

所詮は消え物なのだ

 

言葉って

深く傷ついたり、傷つけたり

とても喜んだり、喜ばれたり

そういうチカラがあるものだと思う

 

でも

本心がどこにあるか

それが大事であって

言葉そのものの呪縛にとらわれることもない

 

 

 

 

 

 

ひとつ学びが増えた旅