大阪最後の晩に思ふ
心地の良い関係の二人
ただの友だちでもない関係の二人
彼氏と彼女と言い切らない関係の二人
お互い触れないラインに変化はない
彼に抱いてほしいと思うけれど
彼が今まで抱いてきたであろう女性とは
どうしても一線を画したい
彼を見つけた遠い昔にすがる
私の小さな小さなプライド
彼にとっての特別になりたい
彼にとって私だけが特別なこと
誰にも見せていない彼が欲しい
彼はお酒なしで女性を抱いたことがない
結婚した奥さんも例外ではない
彼が他の誰とも経験していない
[素面のセックス]
酔った勢いでもなく
お酒の力による思考の変化もなく
余計なフィルターを通さず
私を抱くという意思を
私に示して
私を抱くことになる
私の小さなプライドが
彼に爪痕を残す
たとえそれが
一夜限り一瞬の重なりだとしても
ワタシハイマカラアナタヲカンジル