本能でも道徳的に

夫婦関係の再構築を心から願ったけど 再構築は難しかったです 現在は彼に恋してます…婚外ネタありのため嫌悪感ある方ごめんなさい

何を思う

都心の高層ビルで投身自殺があった

お昼過ぎの午後の人が少なくなった時間帯
規制線が張られ慌ただしかったけれど
夕方には落下の衝撃で壊れた屋根の補修が
着々と進んでいる
行き交う人たちも普段と変わらず
いつもの日常がそこにある

ひとりの命がその場所で潰えた
そんな衝撃的事実が数時間前にあったのに
その数時間で日常と変わらない光景に戻る

遠くを見渡せば
キレイに輝いた夕日が何も無かったかの様に
ゆっくりと静かに沈んでいく


「人生さっさと終わらせたいな」


そう思った回数は数え切れない程ある

なんで自分だけこんな境遇なんだろ?
なんで普通の家庭に生まれなかったんだろ?


境遇なんてかえられるはずがない 
そこに生を享けたことが事実だし
過ぎてしまったものが変わるわけじゃない
そして自らの選択で堕ちたこともある
思考は境遇と切っても切れない
今の自分と過去の自分とを
切り離せなるわけなんてないのだから

まだ幼かった頃のことだけど
既に自分のことを外側から見てる自分が居た


なんとなく冷静に選択肢を拾っていく
だからかここまで自ら命を断つという
選択肢は拾わずに来たのかもしれない


そこまでココロが病んでなかったのか
それとも病んでいるココロごと
受け容れていたのか


起きた事象だけが真実である


誰かの命が潰えたとしても
新しく生を享ける命がある
命が循環するというか
生も死も喜び悲しみ留まらず
陽が昇り落ちてゆくように
止まることなく営み続ける


悲しくても
寂しくても
つらくても


時間と並走することからは逃れられない


自分の意志とは無関係に生を享け
自分の意志とは無関係に時は過ぎる


自分の意志で生を享けたわけでもないけれど
生きているということだけが事実である

太古の昔
食すものを作り食すものを殺め
自分の生のため
それだけに生きてた頃であれば
悩みも少なかったのかと想像してみる…
原始的であればあるほど本能的に生きられる


有り溢れるほど貧しさを覚える


リセットはできない
自ら死を選ばず在るために何を思う