本能でも道徳的に

夫婦関係の再構築を心から願ったけど 再構築は難しかったです 現在は彼に恋してます…婚外ネタありのため嫌悪感ある方ごめんなさい

繫がり

彼と最後に会ってから半年が過ぎた

彼の仕事
我が家の受験
彼の趣味の練習や大会
会わ(え)ない理由や期間の長さ

恋愛ではなく情や惰性に映るかもしれない

次に彼に会えるだろう日は
彼の出場する大きなレースが終わってから
そう決まったのは5月の中旬頃…
今度彼に会えるのはどんなに早くても
今から1ヶ月くらいは先のことになる

会うことが難しかった緊急事態宣言諸々
その時でさえ会わなかった期間が半年だから
会いやすくなったのにもかかわらず
その時より更に長いことご無沙汰になる
物理的に会えないような距離でもないのに
会うことに重きをおかないこのカタチに
時折、戸惑うことはもちろんある 


彼に会いたいという気持ちと
好きなことに没頭して欲しいという気持ちが
私の中で拮抗する

大好きなレースを思い切り楽しんで欲しい

結局のところ
その気持ちの方に落ち着くのだけど

突然、数週間ぶりに
彼から珍しい内容で連絡がきた

「悩んでるんやけど。。
 アドバイスクレタシ」

趣味のレースのことで悩んでる
そんな内容がツラツラと書かれていた…
そもそも私は彼とは趣味も違うし
殆どレースにも出ないから
彼の辛さや楽しさ、達成感や嬉しさなど
気持ちを共有することはできないし
同じ景色を見ることもない
そんな私に相談?
送り先を間違えたのでは?と一瞬思ったほど

現在の体調とレーススケジュール
どうしたらよいか悩んでるとの相談だった
数行読んで、なるほどな…
悩んでると言うけれど
彼の気持ちは既に固まっている
言葉の運び方をみて私はそう読み取った


「A、Bと2つのレースをどうしようかと
 迷ってるってことだよね?
 結局のところ、後ろ髪ひかれながらも
 兄さんの中での答えは既に決まってるん
 じゃないのかな?と…」

「えっ?決まってる?」  

「うん、Bだけを取りたいんじゃないの?」

「そーか…そーや、そのとおりかもな…」 


決断すべきタイムリミットまで
余裕があるわけじゃない
早く決断ができたら練習の組み立て
練習内容ももっと効率的になるはず
そんなことを考えるのは得意なはずなのに
どちらもやり遂げられたら…という
彼のプライドが邪魔をしているように感じた

言葉の端々に、AとBは両立が難しいと
明らかに彼自身も表現しているんだけどな 

「二兎追いは兄さんの中のプライドだね
 時としてプライドは大切なんだろうけど」

「プライドな……プライドなんやろうな…
 そーやな、ぼー、ありがとな!」

「ありがと?? レースも出ないから 
 お役に立てるわけもなくですよ」
 
「いや、背中押してくれたわ
 押して欲しかったひとからやからな!
 ホンマにありがたいわ!
 Bだけに集中して頑張るわ!」


・・・・・・・・・・
押してほしかったひと


泣きごとは言わない 
自分で考えて自分で突き進む人
自己完結型な人だと知っている
そんな彼が私からのひと押し
それを
待っていて
必要としてくれた
それがホントに嬉しかった


会わないときでも
繋がってるのかもな…
そう思えた時間だった