本能でも道徳的に

夫婦関係の再構築を心から願ったけど 再構築は難しかったです 現在は彼に恋してます…婚外ネタありのため嫌悪感ある方ごめんなさい

そのうち

「そーいや、半年以上お愛してないね
 あっ、お会いしてないの間違いだw」

「それ、どっちもやな、、、」


そんな会話から7ヶ月ぶりの再会の約束へ


「この前話してた週末は予定通りいけそう?
 OKなら一緒に美味しいもん食べたい…
 あとは、その他プランどうする?」

「ええよ、その日空けてあるし
 美味しいもんって夜の話しか?昼か?」

「あ、時間はお愛するかどうかによるかな…」

「なら、旨いもんくわせろ!」

「だから時間決めるのにお愛するかしないか
 次第なんだけど、どーするか決めよ!」

「せやから、旨いもん食わせろって!」


会話が噛み合ってないと思いきや…
あっ!そうか…
私の作ったおツマミでのんびり
オシャベリしながら飲もうってことだよな…


私的には美味しいランチのお店にでも行くか
居酒屋で飲むことも考えていたのだけど
彼からのリクエストは珍しいので
今回はその感じでいくことにした


タイミング悪くというか良くというか
久しぶりの再会は大雨だったから
結局のところホテルでのんびり…
その選択肢しかなかったのかもしれない


でも…
抱き合いたいくないというのも違うけど

「会う期間が空くと、ホテルが続くね
それもなんだか味気なくない?」

なんていう本心が口から出た

「そやねん!せやから今回は山でもと
思ったんやけどな~天気もこうやしな…」


年に数回しか会えないと
抱き合うというか、イチャイチャというか
マッタリとくっつきながらおしゃべり…
そんなのんびりな時間も確保したいと思う
でも、それ以外の時間も大事なんだよね


「練習とかあるしな、休日まとまった時間を
取るのはなかなかハードルが高いやん
飯食うとか平日でええなら時間はとるで」


ガッツリ会わなくてもいい
数ヶ月に一度くらいでいいから


顔見て
声聞いて
手繋ぎ程度に
肌に触れて


ホッコリするような時間
そんな時間を楽しむのもいいよね



もちろん
セックスをしたくないわけじゃない…
彼を深く感じられる手段ではあるし
そういう意味でいうと
抱き合える時間はとても貴重だとは思う


とはいえ…
挿入だけがセックスじゃない


イチャイチャがいい
楽しくおしゃべりしながらイチャイチャと…
誰の目も気にせずスキンシップ
結局のところ
その時間が一番好きなのかもしれない…



「男ってな、性欲満たすみたいなセックスが
ないわけではないやん、ただ出す的な…
それって生物学的にしゃーない話やな
けどな、それとは違うイチャイチャしての
セックスもあるやろ、楽しいってか…
そーゆーのええよな、それに楽しいってさ
なんか今は楽しいってことが大事なんよ」


異性に何を求めるか?みたな話になったとき
二人の関係みたいなことにも話題が触れた

「ぼーとは、なんかさ、とにかく楽しいねん
この感じはホンマにぼーだけやな…
歳とると楽しいのが一番やと更に思うわ」



そう…
会えたら会えたでメチャクチャ楽しい
会ってなかった期間、そんなに長かった?
そう感じるように
不思議とあっという間に馴染む


彼との馴染み方は、なんだろ…
仲良しなお友達に会ったときの馴染み方に
すごく似ているんだけど
心地よさが段違いというのかな

数十年振りに再会したときも
あっという間に馴染んだし
会うまでは数十年を埋めなきゃね
なんて話をしていたけど
その必要性すら感じなかった
結局このフィーリングしかあり得ないねって
うまく言えないけど、そんな感じだった


肌を重ねていなかった頃から
ずーっとそんな感じだから
なんかホントに不思議な相手でしかない



7ヶ月ぶりに会った彼は
仕事のことでホントに疲れ果てていた
歳をとってきてるのもあるからか
だいぶ上がってきたオデコに
薄くなった頭頂部が気になる…

「会うたびにオデコが上がってきてるじゃん
あれ?上もだいーぶ薄くなってきたね
けど、禿げの兄さんもカワイイよ❤」

そう言いながら
オデコと頭頂部をサワサワする私

過信しているわけではなくて
彼が気分を害さずそんなこと言えたり
そうできるのは
私だけだと思う…
(あ、フツーは、そっとしておくのか?WW)



なんだか子どもみたいにはしゃぎまくった
そんな楽しい楽しい時間だったけど
やっぱり楽しい時間はあっという間に過ぎる


それでも
久しぶりに一緒にゆっくりした一日
帰りがけ、空いてる居酒屋で
珍しくサヨナラ前の宴をする


あんなに話したのに話題が尽きないけれど
あっという間にタイムリミットがやってくる



「ぼー、今日はどーやって帰るんや?」

「あ、あっちまわりで帰ろうかな…」

「それやったら、わし◎◎からバスにする
せやから、ぼーも◎◎経由で帰らんか?」

「あれ?珍しいこともあるのね…
もしかして、離れ難かったりする?(笑)」

「そやな、この先二年は言わんと思うけど」

「じゃ、二年後にもう一回聞かせてね(笑)」



帰りにもう少し一緒にいようだなんて
初めてだったから少し驚いた

まぁ、そんなのは
たまに会うからか
そうとう酔っぱらってたかで
彼の思考が変だっただけかもしれないけど…


バイバイは絶対に笑顔で
寂しい気持ちは隠して

それだけはちゃんと実行しようと
心に決めている

だからなのか

一番寂しくなるのは
相変わらずだけど
会ったすぐあと


一番連絡をしなくなるのも
相変わらず
会ったすぐあと




彼は前を向く
目標に向かってただひたすらに
そういう生き物だし


私は少しだけ浸る
彼との楽しかった時間に
そういう生き物だから仕方がない


お互いに元気で
会いたい
そう思ったタイミングで


「そのうち」の約束ができたら…


その繰り返しでしかないけれど


「また会える」
それはおごりなのだと知っていても…



それでも
また…


「 そのうち」…ね